「2013 IFDSブラインドセーリング世界選手権」に参加して」      1976年卒 千葉 操   今年5月24日から6月1日にまでの約10日間、シーボニアで開催された上記レースに参加しました。 期間中、1日だけ強風で中止になった他は好天に恵まれ、全15レースを消化しました。 結果から申し上げると、私が参加した「エオリア」チームはB-1クラスで4位(3位と同点・1位の回数の違いで)で、 メダルを逃しました。 【下記リンク参照】 http://2013blindworldsyc.com/race_result/Final.pdf3ブラインドレース

私がブラインドセーリングと関わりを持つようになったのは、2011年の秋に30年来のお付き合いを させていただいている、竹内誠氏からのお誘いがきっかけです。竹内さんは1947年生まれの青山学院 ヨット部卒で、レース艇「カラス」の初代スキッパーをしていた方です。 最初は私が「シークラウンⅢ」で活動していた時に助っ人で乗艇して頂き、それ以来お付き合いです。 ブラインドのお二方、宇田川敏男氏(63)及び内村千文氏(53)はヨット歴4年そこそこですが、ヨットで 海に出ることが大好きで、レースになると素晴らしい集中力をお持ちになっており、一緒に乗艇していて教えるよりも こちらが教えてもらうことが多かったようにも思えます。 昨年5月のブラインド全日本選手権があったのですが私は「沖縄レース」に参加したため、辞退せざるを 得ませんでした。結果は5位、世界選手権には、上位3位までのチームが参加という決まりだったのですが、 海外からの参加数が予想より少なくなったため、開催国特権ということで3チームが追加参加となりました。 ブラインドレース4 ブラインド セーリングのレースでは、2人の視覚障害者(ブラインド)と2人の晴眼者(サイテッド)の4名が 乗り組んで、協力してヨットを操ります。ブラインドの2人はヘルムスとメインセールのトリムを担当し、 サイテッドクルージブセールの調整メインのアウトホール、カニンガム等と、サイテッドスキッパーが眼になり、 声で周囲の状況をブラインドに伝えたり操船の指示を出し、安全を確保します。スキッパーは一切手が出せません。 私のポジションはサイテッドクルーです。KCCの1年生でディンギーのクルーの際してたこととほとんど同じ作業を しています。 因みにスピンネーカーは使用しません。フリーの走りは基本的には観音開きです。 今回のワールドではJ-24を使用して行われ、B1クラス(全盲)、B2クラス(光覚手動)、B3クラス (弱視)の3つのカテゴリークラスに分けて行われました。 ブラインドレース5   振り返ってみて、60歳を過ぎ実質4日間で15レースは大変きつかった。1日4レースの日もあり途中レーデイが 1日あったため助かりました。昨年暮れ、ワールド参加が決まり、年明けからほとんど毎週土曜練習をした成果もあり 何とか恥ずかしくない結果に終わりました。一部KCC関係者の方々も応援に駆けつけていただき、大変心強く感じた 次第です。この場をお借りして、御礼申し上げます。

【関係資料】 http://www.jbsa.jp/ http://2013blindworldsyc.com/