KCC for OB

慶応クルージングクラブOB会

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 OB艇紹介《鬼っ子丸》!  

《 鬼っ子丸 》 1968年卒業メンバーから3代

                                 1970卒・伊藤英二 

 

鬼っ子グループ集合写真

 

鬼っ子丸の由来

我々はいずれヨットで世界周航の航海に船出する。その時には船名に“丸”がついていれば世界中の船乗りは、例えエンサインがなくても、ひと目で日本のフネとわかる。

MARU SHIP! これぞ日本船の象徴である。冒険心豊かな日本男児、そして、まわりの若者とはすこし異質であると自負する我々が乗る船の名前は、まわりと異質である子供を意味する“鬼っ子”が相応しいと考えた。それに日本船の象徴である“丸”を付けて“鬼っ子丸”とした。

 

鬼っ子丸シンボルキャラクター

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鬼っ子丸誕生・成長記

KCC OBの鬼っ子丸グループの面々が大学で初めて出会ってから50年余り!何と半世紀を越えています。

大学卒業後社会人になってから、自分たちのフネを持ちたいとの強い思いを実現したのは70年卒業の面々が24歳の時。今後は年齢と同じ長さ(フィート)のフネを持つ!との夢から1972年24歳の時に24フィートのBRISKでした。30歳になったら30フィート、50歳になったら50フィート!と夢は膨らみました。

現在メンバーはアラナナ(70歳周辺!)。残念ながら現在の鬼っ子丸は70フィートではなく、丁度その半分の35フィートのHanse で、艇名の由来である世界周航の夢とともに正に夢は半ばです。

夢は全て叶ってしまうと夢でなくなるので、夢半ばで丁度いいのかもしれません。

50年の長きに亘る鬼っ子丸のメンバーは各々の事情から、メンバーとしての参加の時期も期間も異なりますが3年次に亘る以下の面々です。

68年卒 金子嘉弘・服部芳明

69年卒 北川清・古賀則介・村田守弘

70年卒 伊藤英二・大鳥富士雄(故人)・大野拓司・尾形耕太郎・緒方信次・樫田善太郎・加藤直・鈴木厚次・辰巳重正・日比谷陽一良・

活動場所は1代目から変わらず係留場所である油壺。当時は油壺の係留権の入手は極めて

困難でしたが、KCC先輩の大沢さんのご尽力で、我々が学生時代に管理・運用を任されて

いたダモイの係留ブイを譲り受け今日に至っています。

ご存知の方も多いと思いますが、油壺係留の鬼っ子丸の最大のメリットは、学生時代か

ら慣れ親しんだ京急の赤い小屋(別名オニッコハウス)を我がクラブハウスの如く使えることです。

鬼っ子丸をポンツーンに横付けして鍋パーティーや夕暮れ時にワインのひとときを楽しん

でいます。これがKCC OBの他艇メンバーとの交流にも大いに役に立っています。

そんなひとときと交流が、現在も毎年続いている数世代に亘るKCC OBの海外でのベア

ボートチャーターによるクルージングの実現にもつながりました。

グループの活動は油壺を中心にして、伊豆の島々・伊豆半島・紀伊半島等に及び、

特に夏場のシュノーケリングとソーメンはオニッコ名物でしたが、子供たちも成人した最近は専らオニッコハウスを生かした油壺での宴会に次ぐ宴会です。

 

ほぼ半世紀に亘るフネの所有ですから、現在の鬼っ子丸Ⅶ に至るまでにはグループの所

有艇は以下の変遷を経ています。

1代目: BRISK 武市・村本事務所設計のブルーの24フィート(ツボイ造船)1972年

進水後半年余りで何と2度のデスマストを経験。設計者は設計ミスを認めませんでしたが、ツボイ造船の坪井社長が理解を示して次の2代目の艇と交換をしてくれました。

2代目: NZ T4 ニュージーランドの設計のブルーの24フィート(ツボイ造船)

当時流行のクウォータートンの意欲的な設計で当グループとしては珍しく

レースにも参加していた。

 

3代目: Blue Water 30 武市俊設計 レーサー仕様オレンジ色の新古艇

KCC先輩大沢さんから出物の30フィートがあると紹介され、メンバーの年齢も30歳に近づいていたので乗り換え購入。

鬼っ子丸3世BlueWater30

4代目: ナシ

 

5代目: ハヤシ30 林賢之輔設計の30フィートケッチ (1982年)

鬼っ子丸5世ハヤシ30ケッチ

加藤ボート製で完全なワンオフのカスタムボート

設計者は艇が重くなると反対したが、美しいチークデッキを張ったケッチ

当時熱海後楽園社長の田辺英蔵氏が主催した熱海ケッチレースでは2年連続ファーストホーム。

因みに現在も奄美大島で健在

 

6代目: Sweden Yacht 34 (1995年)

鬼っ子丸6世SwedenYacht34

日本では殆ど輸入実績のないSweden Yacht 34フィートの購入を決めたが、不安と期待からメンバーが建造中にスウェーデンの造船所を訪問。当時海外では珍しかったスターンのオーナーズチェア作成を依頼したり、寒冷地仕様のため窓のないスターンルームに、夏の暑い日本向けに窓をとりつけたりした。

最近のヨットでは考えられないが、ステンレスの故郷であるスウェーデンの金具の素晴らしさは抜群。10年以上経っても金具は錆びひとつ見られなかった。

 

7代目: Hanse 355 (2011年)

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現在は正に夢半ばである年齢半分の長さ35フィートのHanseです。

専ら宴会とデイクルージングに徹しています。

以上

2鬼っ子丸7世真鶴港にて

写真・樫田善太郎

2016年初めのご挨拶 OB会長 兼藤佳行

2016年はじめに      OB会長 兼藤佳行

 

2016年がスタートしました。今年もどうぞ宜しくお願いします。

OB会は240名を超える数となりました。

そして多くのOBの方々のお力添えに心から感謝申し上げます。毎年12月には三田の校舎で総会を開催し、現役・OBそれぞれの活動報告、会計報告をさせていただいております。後日、総会資料を会員の皆様にお届けいたしますので(メールまたは郵送にて)、ご一読いただければ幸いです。

さて、KCCは来年60周年を迎えます。OB会執行部ではその準備に向けてスタートをきりました。

多くのOB諸氏が集まり楽しんでいただけるよう、今から企画を練って参ります。

周年イベントを盛り上げるには、皆様の協力も不可欠と考えておりますので、その節には是非お力添えのほどお願いします。

 

最後になりますが、今年の主な活動を簡単に紹介します。

5月には恒例のKCCフェスティバルを開催します。参加艇も年々増え盛り上がりを見せています。久しぶりにヨットに乗りたいOB,OGの方々、その家族やご友人も含め、乗船希望の方は事務局にお声掛けください。

乗船艇をご案内いたします。

9月にはOBの大澤さんが所有される「マルコ・ポーロ号」による東京湾クルーズを実施します。ここのところ若手のOBの参加も増えてきました。ご家族連れで東京摩天楼を海からお楽しみいただけます。毎年コースを変えながら東京の景色を海から楽しんでいます。

12月には三田校舎にて現役・OB総会と合同懇親会を開催します。

是非、これらのイベントに参加いただき懐かしい顔とあっていただければと思います。

 

今年も現役とOBの関係をこれまで以上に太く、強くしたいと思います。微力ですが執行部、事務局の皆とともに頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします。

 

OB会 会長 兼藤 佳行(80年卒)

 

2016正月

マルコポーロ号 東京湾夕涼みのご報告

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81年卒の二見です。

 

マルコポーロ納涼クルーズのレポート寄稿は、随分以前にOB会広報委員T先輩から依頼を受けていました。残暑を凌ぐ納涼クルーズのレポートが、木枯らし吹くこの時期になってしまった事、まずお詫び申し上げます。

 

さて、マルコポーロ納涼クルーズですが、僕は初めて参加させて頂きました。9月12日、まだ暑さが残る土曜日の夕方、晴海朝潮桟橋に向かいます。9月中旬の17:30、まだ明るい桟橋には、次から次に屋形船が着岸し、乗船客の乗り降りで賑わっています。気の早いKCC OBの方の顔もちらほら見え始めました。そんな中、17:45我々が乗船するマルコポーロが明らかに他の屋形船と違う南欧風のスマートな船体を見せます。少し優越感を感じながら桟橋に移動し、乗船開始。幅広い年代のOBとそのご家族が集まっているのは、KCC OB会の企画ならではです。これまたKCC OB会らしく、乗船開始とともにアッパーデッキから「乾杯」の声と缶ビールが次々と開く音が聞こえます。会費徴収係を拝命している僕は、同じ係の若手OBのI君とともに、桟橋で各OBから会費の徴収をせねばなりません。「乾杯」できず悔しい思いでしたが、同期のK君とY君も「乾杯」を我慢して手伝ってくれます。やはり、持つべきものはNeo Pathosの仲間たちです。

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桟橋は次々に屋形船が着岸、離岸を繰り返し、乗降客で大変な慌ただしさです。ここを仕切っているおじさんが早く桟橋を空けさせたいので、さかんに「全員乗ったか、まだか」と迫ってきます。18:00出港予定時間にはまだ十分な時間はありますし、その旨を伝えても、このおじさん、しつこく「あと何人だ」と聞いてきます。最後まで待たせたS先輩が乗船したのは、それでも17:55。ここでも5分前精神が生きている、いかにもKCC OB会らしいところです。

 

マルコポーロはO先輩の操船のもと、時間通り18:00に桟橋を離岸、晴海から浜離宮を後ろに芝浦を目指します。1階キャビンで、食事とお喋りを楽しむOB、アッパーデッキで夕方の涼風と景色を楽しむOB、飲み物や食事を手に1階キャビンとアッパーデッキを上がったり下りたり忙しいOB、それぞれ思い思いのポジションで時間を楽しみます。レインボーブリッヂに近づく頃には、夕日も傾き、徐々に夕闇が迫ります。光の変化が、周りの風景にその彩りを刻々と変化させ、なんと美しい事でしょう。東京でも、こんな夕日の光の変化、それが反射する空と風景の色の変化が経験できる時間があったのですね。心地よい風にあたりながら、光の変化に影の姿が変わるレインボーブリッヂ、東京タワー、芝浦埠頭、お台場の絶好のシャッターチャンスにOB達は大忙しです。

 

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天王州アイルから水路に入る頃には、既に周りはすっかり暗闇に包まれます。天王洲アイル、羽田空港に行く際に何度も通りましたが、こんなオシャレなところなのですね。水路から見えるオシャレなビアホールにはオシャレな若者たちで賑わっています。水路を走るマルコポーロと艇上で楽しむOB達の姿も、十分オシャレに映っている事でしょう。

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さて、暗くなった後は、沖からの東京の夜景を楽しみながら、納涼クルーズは続くとばかり思っていました。ところが大違い。マルコポーロを操るO先輩は、狭い水路をどんどん奥に進みます。幅は10mに満たず、水路沿いのオフィスビルの窓の中が見えるような近い距離感。まるで都バスに乗っているような気分になっていると、進行方向には橋が…マルコポーロはくぐれるのかと言った高さです。しかし、O先輩はお構いなしに速度を緩めず、突き進み、見事に橋をくぐります。我々アッパーデッキのOB達は、橋梁構造を下から観察しながら、橋をくぐります。と思いきや、また次の橋がマルコポーロの進行方向に立ちはだかります。今度は低い。アッパーデッキのスタンションがきりきり通る高さ。OB達は腰を屈め首をすくめて橋をくぐります。手を伸ばせば、橋の裏側に十分届く高さ。潮が少しでも高ければ、マルコポーロはくぐれなかったような高さです。運動神経の悪い乗客ならば、頭を橋げたにぶつけるようなスピード感です。しかし、ここはKCCのOB達、全員が見事な「首すくめ」で橋をクリアーしました。

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そんな橋をいくつか通過した後、マルコポーロは再び東京湾へ。お台場の近くは数多くの屋形船が停泊、お台場の夜景を楽しみながら夕食または宴会中です。あたりは屋形船に定番のキス天麩羅をあげる香ばしい油の香りがただよいます。マルコポーロではと言うと、既に夕食はほぼ完食、ビールは飽きてワインは赤白とも飲み干し、OB達はジンやラムをなんで割って飲むべきか思案中と言った状態。周りの屋形船の盛り上がり「何するものぞ」のノリで、さすがです。IMGP2702IMGP2721

 

その頃、お台場の奇怪なFテレビ局のビルは19:00に向けたカウントダウンが始まりました。1分ごとにビルのライトアップが変わります。「ゼロ」のカウントとともにどんなイルミネーションが展開されるかと期待が高まります…が、たいしたイルミネーションもなく全員落胆の声をあげながら、マルコポーロはお台場を離れ晴海に戻ります。

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出港時は、まだ明るい東京湾でしたが、空は既に暗くなり、街は夜景に輝きます。普段なら、この光の中の何処かに埋もれている自分ですが、今はそれを外から眺めているような妙な気分。それでも、東京の夜景は明るいですね。

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そうこうしているうちに、マルコポーロは出港した晴海朝潮桟橋に戻ります。O先輩の見事な接岸の後、OB達は下船。まだ時間的に早いのか、桟橋はガラガラです。出港時に桟橋を仕切っていたおじさんも、酔っぱらったOB達がだらだら下船するのを咎めません。桟橋上で、集合写真ののち解散、夜景の光の中に戻ります。素晴らしい夜景と海を渡る風、昔の仲間たちとの酌み交わした酒、年代を超えて語らった会話、素敵な時間の余韻とともにOB達は三々五々家路につきました。

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以上

2015年 OB会総会のお知らせ

 

KCCforOB

2015年 KCC・OB会総会開催のお知らせ

 

本年度総会を下記の通り開催致します

1年間の現役 OB会の活発な活動をお伝えしたく

一人でも多くの方のご出席をお待ちしています

どうぞ同期 お仲間 お誘い合わせの上ご出席下さい

日時  :2015年12月12日(土)

    13:30 現役総会

    14:45 卒年幹事・総会

場所  :慶應義塾大学 三田キャンパス

南校舎4階 451教室

大銀杏南校舎

 

 懇親会:17:30~

同南校舎4階 ザ・カフェテリア

会費6千円

懇親会からのご参加も大歓迎です!!

カフェテリア

*       *    *

KEIO図書館

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11月3日「KCC海の安全の日」ご案内

「KCC海の安全の日」

 

JSAF安全講習会に参加しました。

秋が終わると海が荒れ始め、安全第一という外洋セーリングの最も大切な事を改めて考えなければならない時期となります。

さて、11月にはKCC海の安全の日があります。50年前の事故が決して他人事ではない事を再確認する日です。

詳細は以下の通りですので、OBの皆様よろしくお願いします。

日程:11月3日(祝)

場所:油壺湾油壺公園慰霊碑前

時間:11時00分 集合

11時05分 開会

11時30分 閉会

11時30分~希望される方はネオパトスの見学

*なお 今年は懇親会はございません

 

KCC主将 金子

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